中庭付きの小箱で、焦がしバターなりんご狩り。クラフトなカフェ、クラヴス
従兄夫妻が京都で独立開業したカフェ、Kurav's Cafe-Mototanaka(クラヴスカフェ 元田中)。
身内贔屓のようだけれど、「フカイリもできるクラフトなカフェ」といった顔立ちで、いこごちも味わいも上質だと感じた。
喫茶店やカフェで、息継ぎをしているいきものとして、甘いものが好きな1人として、好みだったから素で推してみる。
醸す、クラヴス。
大通り沿いで中庭付きの小さなカフェは、外観通りの可愛いだけでは終わらなかった。
いろいろあちこち、醸してた。
京都大学や京都芸術大学から徒歩圏内の、百万遍(ひゃくまんべん)交差点から徒歩5分。
「BAR探偵」の斜向かい、御蔭通に面した扉を2回開けば目に映るのは中庭の緑、包まれるのは静寂。
佇んでいたのは、この人。
Kurt smells like.....at Kurav's.
いろいろ燻らせてる、醸し出してる
※大切な四字熟語: 全席禁煙
Kurav'sのV(5ポイント)をまとめてみた。
♣️5日以内
クラヴス自慢のコーヒーは、シングルオリジン。鮮度が高い証拠の翡翠色した厳選豆を、深煎り焙煎後5日以内のもののみ提供。
ロースターはディスカバリー
作業音は、ほぼスティーヴ・ライヒ
あるいはサンタさんのソリのシャンシャンシャン
♣️6時間以内
毎朝工房で焼き上げる、りんご大の特製フィナンシェ。焦がしバターの香りのトリガーになるカリッとした食感と、しっとりとふわりのあわいの生地感は、6時間以内の賞味が叶うクラフトなカフェならではの「焦がしバターなりんご狩り」体験。
※当日作ったものだけの扱い。売り切れ御免
♣️83度
コーヒーは注文を受けてから、83度でハンドドリップ。
クラヴスオリジナルの、ミルクガラス製マグカップで供された。このマグの厚みと深さで、文字通り口当たりの角度が頃合いになり、コーヒーがさらに美味しくなる素敵なギア。
分厚さと重たさの印象は、例えるならマグ界の鈍器本
所作がきれいになる重み
♣️1941年
アメリカのガラスメーカーが1941年に生み出した耐熱ガラスブランド、ファイヤーキング。その系譜を受け継ぎJapanMadeで復刻したというミルクガラス製の、マグカップの印象は
・ずっしりした重さと、えもいわれぬ手触り
・コーヒーのシルエットがほんのり透ける
・その体験は、温故知新だった
見える音楽のようなことになってるマグの列
♣️中庭
大通りに面した、かわゆいステンドグラスが目印の外観からは予想外だった。2つめの扉から目に飛び込んでくる中庭。京都ならではの空間構成で、足を運んでこその体験だった。窓辺のカウンター席は静かにひとり、ゆったり猫になれる特等席。確か5席だったかな。
並んだ椅子の背中は、鍵盤にも想えた。
♣️ショーケース
中庭のお向かいには、従兄がカスタマイズした大正時代のショーケース。中には、りんご大のフィナンシェとマフィンたちがずらり。中庭から降り注ぐ自然光と緑の蔭を受けて、優しく店内にふりまいていた。
店内は、対角線に気をつけろ!
さて、シグネチャーのビッグフィナンシェを実食。最初はプレーン味でと思いつつも、あんバターと目が合ったので、もうあかんかった。
私ったらチョロい。
アメリカンマフィン型で焼き上げて、サイズ感がバグったフィナンシェ
アダムとイブの、りんごみたいなことですな。揺さぶる。
こちらが禁断(?)の断面の作画サンプルとなります。ね、これはしかたないでしょう?
アメリカンマフィンの王道フレーバー、ブルーベリー
マフィンも、サイズはアメリカンですが見た目ほど甘すぎませぬ。
カトラリーの置き方がかわいい。
V8!V8!(違う、そうじゃない)
ナッツのマフィンの断面はこちら。
華奢なキャラメリゼのようで、あってほしい歯応えとパキッと感、ローストナッツの風合いがきちんとあった。このマフィンが実る木が欲しいです、サンタさん。
お店のロゴをあしらった、お箱もかわいい。
こちらが掲載されている作品集「Beauty of Decayed Trans Am」は、お店においてあった。
*椎名林檎が「そしたらベンジー♪」と4回、その名を歌った方です。私も従兄からアートワークがベンジーと聞いて、4回ほどは声に出した。
そんなクラヴスカフェでは10月1日から、特製ベイクドチーズケーキも提供しているそうな。
しっかりボディ系らしい。どう考えても私好みのタイプ。
フィナンシェやマフィン同様にクラフトで、トリックのないトリートだろう。
また行かなきゃ、という呪文にかかってしまった。
醸す、クラヴス。
クラヴスカフェ公式ウェブサイト
営業時間 11時~18時
定休日 水曜日
住所 京都府京都市左京区田中里ノ前町4
最寄駅 叡山電鉄元田中駅から徒歩5分
#V8 #V8
#マッドマックス 怒りのデスロード
20年をかけて完成した「#怒りのデスロード」。まさに「デス・ロード」な製作秘話に、心揺さぶられた。ほぼほぼ実写という、究極のクラフト。V8! V8!
違う、そうじゃない
#鈴木雅之
来年2023年に25周年を迎えるSHERBETS!
10/26(水) に、ニューシングル「UK」リリース
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