自分の名前も忘れるほど

あめちかる storyteller 鳥山美由紀( とりやまみゆき Miyuki TORIYAMA ) のブログです。

【ご恵投感謝】たわむれせんとや生まれ圏、それが門前。

在野の賢人こと吉川浩満さんの新刊。

scripta連載時から愉しく拝読していた「哲学の門前」です。発売初日に、重版決定の報も届いて我が事のように嬉しいです。

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編集者さんによる、初回原稿が届いた時のエピソードも面白い。

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単行本化にあたってはどのような装丁、加筆修正で編まれているか愉しみにしていた訳ですが、通して読了した印象はなぜか「草枕」でした。日常と心情とを細やかに書き写す筆が、漱石のそれを思い起こさせられたのか。


特筆すべきは、例えば塩野七生チェーザレ・ボレジアあるいは優雅なる冷酷」のように、自在に遷移する文体とフレームです。通奏低音はきっちり「吉川さん」なので、散らからないのが流石。どの章から読んでも楽しいです。

 

入門ありきと構えず、まるで哲学を文庫本のように携えて日常に編み込む、ありかた。その軽みが小気味良いし、こういう間合いといおうか「門前という生活圏」とその手触りとを持てば人生、数倍は味わい深くなるなと思わせられる随筆集です。

 

追記

大阪の書店さんでの陳列風景。

紀伊國屋書店グランフロント大阪

「哲学」コーナーで1冊発見
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上から2番目の棚の、「不死」の講義の左横の、緑色の文字の背表紙。

 

・大阪梅田の紀伊國屋書店本店

「日経文庫」の書棚にありました。右隣が「紀伊國屋書店の本」書棚。紀伊國屋書店の枠内に収まりきらず、このような陳列かと推察。

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#哲学の門前 #吉川浩満 #紀伊國屋書店 #scripta