SAKE SPRING2022のウェルカムパーティーへ、京美人のねえさまのお声がけでご一緒しました。
SAKE SPRING(サケスプ)とは※※※
「日本酒の新しい可能性を広げる!」をコンセプトに全国で展開するきき酒イベントです。
酒のある時間の楽しさ、新しく生まれる人と人のつながりなど、お酒の魅力を発信すべく活動しています。
2019年は京都・東京・倉敷・浜松・ニューヨークなどで開催し、年間約5万人を動員。
勢いのある生産者さんたちとともに、2022年もさらに盛り上げていきます!
「サケスプ」は、実に2年半ぶりのご開催とのこと。
パーティー会場は、妙心寺退蔵院さん。最寄りの花園駅から伺う予定が、大雨で嵯峨野線が運行停止に。そう、夏の嵐です。わちゃわちゃしてた京都駅から、無事にたどり着いた時の喜びはひとしおでした。
雨上がりの逢魔時で、暑さは幾分やわらいでいました
雨粒でお化粧した蓮のかんばせ
水玉が天遊
咲く気満々の蕾もかわいらしい
ちょうど木乃婦さんが運び込みしてはりました
緑が洗われてひときわ美事な、パースペクティブなお庭を抜けて、水琴窟を愛でてからお茶とお菓子をよばれれば、別天地にきた心地。
老松さんといえば、夏柑糖が私の推し!
https://oimatu.co.jp/?pid=100253825
青楓のグラデーションの奥には、背丈のある立派な蓮の翠
募集人数枠が十人だから、賑やかだったり華やかなところが苦手な私には、ちょうどええわ。と、てっきりこじんまりした会やと思い込んでいた。
蓋を開けたら酒蔵さん、醤油屋さん、農家さんなど腕に覚えのあるお歴々がずらり。
師走の総見かと空目した。
#思てたんとちがう #けど愉しい
退蔵院さんの松山大耕副住職と京都の老舗酒蔵「増田德兵衞商店」増田德兵衞会長、そして「獺祭」で名高い山口の「旭酒造」桜井一宏社長によるトークセッションは、蓮を背景にオープンエアかつ400年前の襖絵にも見護られながらの時空間にて。
ウェルビーイング的なお話、作りたい酒と求められる酒の味、これからのありかた。お開きの頃には日が暮れて、背後の蓮の葉の陰影が濃ゆうなって輪郭が出て、琳派の屏風みたいなことになってた。
鶯張の廊下を渡り、いよいよ宴へ。
木乃婦さんによる精進料理は、高橋さん自らのご説明によればお出汁ふくめて動物性のものは一切不使用とのこと。
生姜ご飯、冬瓜のお吸い物はじめ寒天で水晶に寄せた夏野菜など、目にも美味しい涼しげかつ鮮やかな、風味絶佳の夏の味覚でした。
乾杯は、獺祭をふるまっていただきました。
会場には参加された酒蔵さんご自慢の、ご丹精な美酒の瓶がこれまたずらりで文字通り「獺祭」状態。
相席のおひとりは、滋賀を拠点にゲリラ炊飯はじめ、誇り高く朗らかな農と食のご活動を仕掛ける清水さんでした。
ゲリラ炊飯 #ONESLASH
http://mlgs.shiga.jp/archives/1293
担い手やなぁ。
ふだんはなかなか口にしにくい、食のありかたへの私見について食、発酵のプロたちに首是いただける場面もあり得難いひとときでした。
国菌たる麹。お神酒はもとより、土地の名家が酒を仕込んで振る舞ってきた意義と意味。それはランドマークたる座標の常在菌の共有と拡張だ。文字通り腹落ちさせ、腹を割るコミュニティの合意形成の基盤に他ならない。ほぼDAOやろDAO。
ところでトークセッションでは、増田会長から「酔う愉しみ」という意味合いのお言葉があった。
高級車BMWの"Fun to Drive"ならぬ、Fun to Drunkやね、などとゆうてみた真夏の夜の、夢のようなひととき。
愉しくきれいな呑みかたの紳士淑女ばかりで、安心して素で過ごせました。(VIPだらけやのに素ってどうなん?)
おやかましさんどした!
#呑んだらノリノリ #呑んだら乗るな #タクシーには乗ったった #忘れ物ゼロで優秀 #それだけで自分としては合格
#SAKE_spring #サケスプ #月の桂 #獺祭 #退蔵院 #木乃婦
https://www.kadokawa.co.jp/product/199999210606/
追記-はしゃいだツメアトの記録-
ご主催、酒蔵さん他ご関係各位への敬意を表したくて、会場が禅寺さんなのも配慮のうえでパーティ仕様の装いをしてみた。
無地のうす墨色と紺のシルク素材のセットアップに、HIRUMEさんの桐生織のジャケット。
イヤリングはオリジナルデザイン。
千切れたクルスのイタリアンビーズ、コットンパール、淡水パール、フランスのコードレースなどを寄せてアレンジ。
付け爪はNQことレディーガガのネイルも手がけた、AYA FUKUDAさんによるオートクチュール。
あほやから、爪は隠さへんタイプです
ちなみにオーダーしたイメージは、高貴かつ豪気。爪痕を残せる、優美な武器。銘はmy weapon
これは今日いけたまつりばな
SAKE SPRINGさんのお祭りが、ご盛会でありますやうに
お声がけいただき、ありがとうございます。
番外編
こちらは、数年前の夏に大和西大寺さんの蓮鉢の中で見つけた、可愛らしい葉。
なにがなんでも、しらこい顔して日常を過ごしたるねん。合掌