2年前の、クライアント様との打ち合わせにて。
あるVIPが私の名刺をご覧になりながら「ところでとりやまさんは、ご本名ですか?」「とてもよいお名前なので、このまま芸能人になれますよ。私はそう思います」となんとも品よくおほめに預かった。
名前についてはこれまでは珍しさのせいか、からかわれたり、いじられることのほうが多かったように感じる。女である、というだけで、社会的地位があるかたでも下卑た態度をとってこられることもまだまだ、ある。
このたびは過分に感じるお誉めでもなく、当然ながらからかうでもなく、お人柄の伝わる節度あるコミュニケーションでありがたかった。
名刺に施したデザインや意図についても目敏く気づいてくださり、「それは、さすがですね」との一言も。
自分の名前で挑戦して結果を出すような、ひとかどの人物は、どなたもチャーミングでほんの数言だけで人を魅きつける、と改めて。
残りの人生でも、私自身がかくありたいと思う方々に、私と関わってよかったと思っていただきたい。