自分の名前も忘れるほど

あめちかる storyteller 鳥山美由紀( とりやまみゆき Miyuki TORIYAMA ) のブログです。

チョコレートのNFT

「そこに山があるから」。
登山家の名言ですね。私も秋冬シーズンに登ります。そう、モンブランにね。キノコ狩りにもよく行く。きのこの山っていうんですけれども。

 

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きのこの山の作画サンプル。今年も豊作です。


冬季はガーナのブラック1枚と全卵と紙カップで、あたたかなチョコフォンダンを作ってしまう体になってしまって久しい。シーズンインや。
ちなみに、好きな言葉は「山分け」です。

 

 

addicted.

逢いたかった方とご一緒に、わがままを聞いていただいて「限定15食」を確実に狙い撃つべく開店前に待機。欲しいものは必ず手に入れるタイプです。minimal chocolate富ヶ谷本店、未踏の我が聖地。巡礼にあたっては信者としてチョコレートカラーのコートとセーター、褐色系のツイードパンツでまとめて敬意を表してみました。

 

LA CASA DI Tetsuo Otaの太田哲雄さんとminimalさんは、私のヒーロー。これも一期一会、せっかくの東くだりを渡りに船と漕ぎいでて見れば富ヶ谷の雲居にまがうチョコのかたまり。経口すれば分子レベルで細胞が置き換わるシェーンハイマーな我らの人体。そう、この世に境界などない。れっつみにまる。

 

ご挨拶してから登山券を発注し、憧れのテイスティングサービスカウンターへ。スタッフのKさんが感じの良い方でいらしたので、お酒いやチョコが進んでしまいます。翼を授ける (非公式)やつ も混入している危険地帯も無事通過。


香水のように移ろう、香りとお味。照明を消して、無響室で同じことを試したら相当なトランスに入ると思いました。私は天ぷらを揚げる時の音を聴き分けられなくなって久しいのですが、代わりに嗅覚が増強されてきた気がします。副鼻腔炎だけれども(どっちやねん)。

 

率直にいって、感応マップを拝見したいなと思いました。それはボディプランをアップデートし続けるための成体原基だから。
定番の板のリニューアルをされるらしいのが、ナマモノたる言語のようで攻めてはるなと。例えば「minimalさん、ゴン攻めですね」と今ゆっても、出典が既にピンとこない人もいるはず。言葉も鮮度と変容のスピードが年々、速まっているのだ。収穫加速度や。

 

産地とリンクさせているならば気候情報と土壌情報などの地理、輸送の地政はマストだし、九大のお家芸の味覚センサー系や嗅覚関連の研究および技術動向も抑えておいた方が「次」は判る。流行色やモード、音楽は時代の気分の表現素子で、味覚の拡張表現の一部。次に求められる苦味、酸味、甘味のヒントは内包されている。人間は無意識に司られた生き物だから。
そうした、いわゆる置きに行く「売れ筋」「見せ筋」戦略はビジネスだから大切だけれど、天下布武に「NFT」を創っていただきたい気持ちでいっぱい。カカオ豆という「種」を扱っておられるのだし、命の流路まで感じさせていただきたし。


味覚と嗅覚はリアルタイムレンダリングが極めて困難だからこそ、造り手さんたちの身体というメディアとモダリティが肝になる。感応は究極のコミュニケーションだと思うし、豊かな植生とそこから生まれた繊細な食文化、本草学に裏打ちされた日本の発信力はレバレッジが効く。
洋服の型紙、靴の型には万人に合う究極の型があるという。プリーツプリーズのようにあらゆる民族に似合うあの美しい、万能の原基は板チョコレートにもきっとある。

 

ところで登山の件ですが、モンブランの姿をした「木の実=種」の円相でした。秀逸なのはソースで、融点との闘い。

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このソースに気をつけろ 

 

一言でいうならば、minimalさんはNFT。

 

minimal chocolate

https://mini-mal.tokyo/