自分の名前も忘れるほど

あめちかる storyteller 鳥山美由紀( とりやまみゆき Miyuki TORIYAMA ) のブログです。

絵本の感覚比率

語彙力と文章力に不足を痛感する昨今、学ぶために「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」を購入。


思いがけず、『絵本』というメディアの唯一無二性に触れていただいておりました。

紙の本は、ワークのための『ももたろう』の綴じ込み付録つきです。


絵本というメディアの特異性に関して付け加えるなら、「読み聞かせ」というバイラル最強説です。

マクルーハンが下記のように指摘した『感覚比率』。この設計がこれほど自在なメディアも無い、と絵本については認識しています。

 


「ある文化圏の内部から、もしくは外部からひとつの技術が導入され、その結果としてわれわれのもつ五感のうち特定の感覚だけがとくに強調され、優位を与えられる場合、五感がそれぞれに務める役割比率に変化が生じるのだが、そのときわれわれの感受性はもとのままではありえないのだ。眼も耳も他の感覚も以前とは違った働き方をしはじめる。」

 


読み聞かせの場合、特に聴覚(音源)の位置に幅があるのが絵本ならではかと。特に、鼓膜付近から届く音のバイラルの強度は、計り知れない。

 


・お膝の上にのって、頭頂部付近から

・横に並び座り、左右いずれかの耳の至近距離から

・寝転んで、左右いずれかの耳の至近距離から

・対面で、近接した前方から

・対面で、距離をへだてた前方から


さらに絵本は、触覚も有するメディアです。

ページをたわめたり、素早くめくったりその逆に、ゆっくりゆっくり次のページに移るといった扱いも担保。


絵本は読み聞かせ前提の文脈において、演劇に近いとも感じます。

絵本の読み聞かせの場合は、登場する人や事物という他者の心情を辿るというUXだけでなく、地の文というものがたり構造の視点も巡ることが可能です。

 

#取材・執筆・推敲 書く人の教科書

#古賀史健