自分の名前も忘れるほど

あめちかる storyteller 鳥山美由紀( とりやまみゆき Miyuki TORIYAMA ) のブログです。

うめはんさん、攻める

おわかりいただけただろうか?

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うめはんこと梅田阪急本店さんの顔、といっても過言ではない。行き交う誰もが楽しめる1階のグランドコンコースの5面ショーウィンドウ、これが素晴らしくて大阪に住まうものとしても誇りです。
個人的には特に、新春のいけばなの大作のいけこみは毎年、心震わされるものがあります。

 

今回は、目を引きました。
「新日本の美意識 マンガクリエーション」と銘打ち、漫画と「和」の世界線をhack。
まず、「窓」全体を、漫画でいうところの「コマ」に見立てて、効果線や擬音を配した構成が面白い。


マンガの吹き出しを羽毛に見立てた、「吹き出し鳥」こと純白の鳳凰
この他、マンガのコマとコマの間を巨体をくねらせ、縫ってこちらに迫る龍、擬音を素材そのものにした「擬音囃」などの浮世絵が、数メートルものスケール感を得て躍動。

 

9階は漫画の神様こと、手塚治虫先生の展示(有料)、グッズコーナーはどなたでも入場可能。吹き出し鳥を展開された、浮世絵師さんの作品も販売されていました。
吹き抜けは「宇宙兄弟」一色。小山先生のアトリエ風景や、実際に使用したペンなども展示。個人的にはネームを拝見できたのが、インスピレーショナルでした。

6階には年末にお伺いしたHIRUMEさんも、手塚先生の名作と伝統工芸の技とをコラボしたお品を創り、出店されていました。
どんないい写真でも伝わり切らない、大和色の匂やかなニュアンスが見飽きることのない火の鳥スカーフ、マカロンのような和菓子のような、春のやわらかな陽射しのトーンをもつ火の鳥豆皿、名医ブラックジャックの等身大(!?)大判ストールは、定番の千鳥柄にもインベーダ柄にも見える面白さ。

白眉だったのは、火の鳥の名シーンを再現した、加賀縫の刺繍のスタジャンです。新月の闇、松明の炎の揺らめく光の下、サイプレス系の森林のそばで拝見したいと想える荘厳さでした。

胸元には火の鳥と、HIRUMEさんのロゴの刺繍が左右に配されていますが、これが私には未知の文字、印章にしか見えませんでした。
火の鳥の不朽の作品強度と、美意識に裏打ちされた伝統工芸の手技、確かな企画とが成立可能にする結晶。例えば100万光年先にも伝わりそうな、宇宙的でポエティックな美。
またひとつ目が上がる想いがしました。

今回の「マンガクリエーション」企画全体で使用されていたPOP(表示板)が、段ボール素材だったことも好印象でした。
漫画といえば北斎も、、、と思っていたらさすがうめはんさん。5月に北斎現代アートのイベントを予定されているそうです。

楽しみ!

 

#梅田阪急

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