変進力、交ざるということ
あけました、子年の閏年です。
日本の、「元旦」の考え方が好きです。
いいこともそうでないことも総てリセット、
という意味合いがあるのだとか。
大晦日の夜。
床につき目覚める、地続きの毎日のはずなのに
このように刷新、気分一新する切替のシステムは、
人を謙虚にさせると思うのです。
一新するといえば、カラバッジョ展。
言わずと知れたバロック時代の巨匠です。
美術はイノベーションの系譜だ、と改めて。
ひらたくいうと、今でいう加工アプリで
盛りまくって映えさせる画造りが常識の当時
視たものだけを描くリアリズムを徹底。
伝えたい情報に焦点を当て情動をhackする
画面構成はデータビリティ、情報クレンジング
にも通じ革新そのものでした。
個人的には世界初の女流画家、アルテミジアの
作品と再会できたことも意気に感じました。
天王寺のあべのハルカス美術館にて、
開催中です。
私が求めている道のいけばなは
虚実等分といって、草花の出生そのものを
写すリアルと、そうではない仮想とを
交ぜることで本質を追究します。
今年は、切り替えありき。
変わることが前提の激動の時代、本質を
見極めつつ自分の座標を取っていきます。