自分の名前も忘れるほど

あめちかる storyteller 鳥山美由紀( とりやまみゆき Miyuki TORIYAMA ) のブログです。

木火土金水

とりやまみゆきです。私は青磁が好きなので、中之島の東洋陶磁美術館はありがたい存在。乾隆帝が愛でたという、人類史上最高傑作を鑑賞したことがあります。いまだにこの作品を越える青磁は生まれていないのだとか。

透明感のある、湖の水底を想わせるような深い色彩、鉱物のような顔立ちにも見えます。
陶芸は当時のハイテク産業。この逸品が焼成したときは、まさに天が3Dプリンタで理想像を結んだような心地がしたことでしょう。

村田喜代子先生の小説「龍秘御天歌」は、窯と生きる一家の姿が描かれています。陶芸は木火土木水という人の手に余るものを扱い、向き合い、造型を試みる営み。

先頃、最古の人工鉄がトルコの遺跡で発掘されました。ガラスも人類最古の加工品といいますが、陶芸もなんとも奥深い丹精の世界であるようです。