自分の名前も忘れるほど

あめちかる storyteller 鳥山美由紀( とりやまみゆき Miyuki TORIYAMA ) のブログです。

私について-本質を見つめる想い-

わたしは絵本作家「とりやまみゆき」でもあります。

ぐりとぐら」などの出版社、福音館書店さまのコンテストに応募したことがきっかけで、世界初の科学絵本「月刊かがくのとも」シリーズの通巻420号として刊行されました。ちなみに「月刊かがくのとも」最新号は、600号を数えたそうです。

拙作はデビュー作ながらおかげさまで完売、「かがくのとも傑作集」としてハードカバーに新装。昨年10月には増版15刷となりました。

https://www.ehonnavi.net/sp/sp_ehon00.asp?no=7462&spf=1

下記は、「月刊かがくのとも」刊行時の付録に掲載したことばです。
たった3ヶ月で、口にした食べ物と分子レベルで置き換わる、人体の細胞。進化の本質はtransformであり、イノベーションとは融合。この世に輪郭などない、と日に日に確信を深めております。

ブレないコンセプト設計は、本質を端的に伝えることから。絵本のように。

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「たまご」なら、変身できる!

卵売り場。お客が手にとるたびに、かすかに音をたてるパック。とがった方を下にして、きちんと並んでいる卵たち。なんだかやわらかそうで、あたたかそうにもみえます。「一番お行儀がいいのは、卵やなぁ」。見慣れた光景から出た私のそんなつぶやきが、このお話の始まりでした。それを文にする作業の、楽しかったこと!早く誰かに読んでもらいたくて、うずうずしたほどです。そのうきうきした気持ちを、大阪に住まう私は関西弁にのせようと試みました。
ご存知の通り、卵は実に様々に調理できます。加熱による凝固、油と混ぜることによる乳化、攪拌して空気を含ませることによる膨張など、多様な性質と特徴があってこそ、この本のような変身ぶりが可能な訳です。
栄養価も高く、まことになじみの深いこの食品は、命が生じる前の姿である卵細胞でもあります。卵を割ることで、「いのちのかたち」を目の当たりにしている。そう思うと、私は不思議な気分になります。卵がもつそうした魅力が、関西弁のもつ明るく快活なリズムで表現できていたなら、幸せに思います。
この絵本に出合われた小さな子どもたちも様々な個性をもち、「あれになりたい」と未来予想をすることでしょう。まずは皆、健やかでいたいものです。食事をおいしくとることは、元気の証。夢も食べると、きっと、もっと元気。笑うことも忘れなければ、もう無敵かもしれません。
私の小さな日常から生まれたつぶやきは、多くの方の協力でこうして本に変身しました。この作品に触れて下さった皆様が無敵に元気に過ごされ、それぞれの変身をなさいますように!私も、おいしくごはんをいただき、夢もあれこれ食べる「たまご」でゆこうと思います。